日常生活援助技術の1つが環境整備です。
環境整備の核となるのは病室です。
患者が入院生活を送る病室は、快適に過ごせる場所でなければなりません。
ベッドは多くの患者にとって1日の大半を過ごす場所であり、そこで生活し、治療を受けます。
ですから、環境が整っていなければ、患者は治療に対し、前向きになれない可能性があります。
環境整備は患者の回復の程度、回復の速度に関わってきます。
そのため環境整備は、患者が安心して治療を受けられるようにすることが目的であり、さらに回復を促すことも重要といえるでしょう。
環境整備をする目的は、患者のためだけではありません。
清潔かつ安全な環境は、そこで働く看護師にとっても益となり、看護師が気持ちよく、なおかつ安全に働ける環境を作ることも目的といえるでしょう。
不衛生で安全対策がされていない職場であれば、働きたいと意欲もなくなってしまいます。
自分たちが働きやすい環境を作ることも意識して環境整備を行うことを看護師は忘れないようにしましょう。
さらに院内感染対策という意味でも、環境整備は重要です。
感染病流行の際には、環境整備を行うことで感染を最小限に抑えるという目的があります。
患者のベッドからの転落といった事故を防ぐというのも環境整備の目的です。
このように、環境整備にはさまざまな目的があるため、看護師は環境整備をおろそかにせず、きちんと業務を行うべきなのです。
このようなサイト【看護師の基礎「環境整備」】を参考に日頃から環境整備について学んでおくと良いかもしれません。